土曜日の話です

この日は米や雑穀の調整作業に全力を作ることにしました(溜まってます)

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まずは数か月前に離農した農家さんから貰った循環式精米機のメンテからです。

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実はこの精米機、裏書の使い方をみると「3 玄米・籾をタンクに入れる」と書いてあります。

「玄米」だけではなく「籾」も併記してあるということは。籾摺りもできるのだろうか?!

籾摺りをどうやって行うか悩んでいた俺にはこの一文が天からの掲示にみえました

と、いうことでこの10年以上使われていなくて動くかどうかわからない、しかも使い方が分からない機械を動かしてみることにしました。

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ホッパーの中身です。
写真を撮るのを忘れたけど、この中に籾であったかもしれない物体が数個落ちていました

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おそらくヌカがたまるタンク。
きちゃいないです

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たぶん精米したコメの取り出し口
ヤバそうな、ものが詰まっています。

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掻き出すとこんな感じ・・・・きも・・・


 とりあえず作業に夢中になって写真を撮っていませんが、可能な限り分解して洗浄しました。
衛生的にはたぶん問題ないレベルですが、試運転をかねて途中の流路をきれいにするために、ニワトリのエサ用の古米を精米してみます。

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 玄米は上部のホッパーから投入します。

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 15キロまで入れるとこができるらしいので10キロぐらい投入してみることにします。

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 使い方は良くわからないまま弄ってみます。

とりあえずタイマーとスイッチがかねているようです。
 
大事な部分なのに写真を撮るのを忘れていますが、圧迫具合を調整するレバーを操作することにより、玄米同士のスリスリさせる原理なのでインジケーターが緑のレベルの中で調子してあげます

圧迫しすぎると黄色→赤となりブザーが鳴って止まります。

ブレーカーボタンを押すと再始動しますが、圧迫調整を緩めておかないと直ぐに止まります。

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 とりあえず40分の設定で動かしてみます。
時間は勘と言いたいところですが、たぶんどこかの記憶にある数字なのでしょう。すごくあっているような気がするので。

 右側の下から玄米が吸い込まれて、左側の下から湧き出てくるので変な生き物みたいでちょい気持ち悪いです
動画にしておくべきだったと後悔

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途中とってみるとヌカがはがれています。

このまま続けていたらきちんと白米になりました(写真無し)

と、言うことで流路清掃と試運転完了。

いよいよ本番です。

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まずは陸稲として栽培した水稲用うるち米のミルキープリンセスの籾を投入してみます

量は2~3キロですが、すぐに失敗に気が付きます。

この循環式精米機は、ある程度量が無いと押し出せないので循環しません。
この程度の量では少なすぎました。

仕方がないので手で送りながら運転っしたところなんとか続けられるようです。

ここで次の失敗というか勘違いに気が付きます

籾摺りができると思っていたら籾→玄米→白米というステップをとらず、籾→白米になることが判明。

籾すりができるわけではなく、籾からでも精米できるがどうも正解のようです。

できたら玄米保管をし、精米は家庭用の小型精米機でその都度精米したかったので残念です

この仕組みから籾保管で精米は10キロ~15キロぐらいでまとめて精米しておくという運用を余儀なくされます。

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とりあえず半減米が残る時点でとめて、家庭用精米機で精米してみることにしました


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すると白くはなったものの、かなりの胴割れが出ました


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後で調べたところ米の胴割れは以下の原因で出やすいようです

・稲の栄養不良
・出穂直後の高温
・刈取り遅れ
・高い乾燥温度や速度
・不適切な貯蔵管理
・精米時の温度 

・稲の栄養不良
稲の栄養が多かったか少なかったか判りませんが、葉は緑が濃かったです

・出穂直後の高温
そもそもこの辺の早場米とは違い、6月に播種したので出穂直後の温度が高温になったということはありません
むしろ天候不順で日照不足だったのは否めません

・刈取り遅れ
適期だったと思います

・高い乾燥温度や速度
手刈り天日乾燥なので該当しません

・不適切な貯蔵管理
脱穀から精米まで、貯蔵というほどの長い期間得ていません。

・精米時の温度
精米方法の中ではもっとも温度が上がりにくい循環式でプレ精米して、家庭用還流式で本精米でしたが、通常の工程より温度が高くなるとは無いはずです。

品種や陸稲で栽培したということが原因かもしれませんが、どちらもマイナーすぎて・・・・
しかもこの品種で陸稲栽培なんて、そんなどうでもいいこと下のは、世界で俺だけだと思うので、こっちサイドで原因を特定するのは難しいです。

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次は粟をやってみました。


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米の籾摺りに相当する脱ぷ作業となります

苦労したものの方が、心に余裕がないので写真が少ない傾向になります。

粟は完成したこの2点の写真のみです。

これも量が少なくて大変でしたが、脱ぷ後、風選をしています。

量があれば循環式だけで最後までやれたかもしれません

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次はキビです

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粟より粒径があるので、少し楽ですがやはり量が少ないのでなかなか難しいです。
出口と入口の山を越えられずにいるので、やはり手作業で循環させます

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なんとかやりましたが、ちょっと自信がないので、加工前にもう一度家庭用精米機を使ってみます。
家庭用精米機は、ある程度粒径が必要なので、粟は難しいです。




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次はネリカ米です。

普通のジャポニカ米より長いですが、インディカ米よりは丸いです
さすがあいの子

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こちらは20キロぐらい籾があったので、10キロぐらい投入してみました。

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数分でこのぐらいにもみ殻がむけました

ここで失敗に気が付きます

もみ殻は粉となって糠取り出し口に落ちていくのですが、その分目減りをしていって、ミルキークイーンと同様に循環するだけの量が足りなくなりました。

なので、長女が手で吐出口から吸い込み口に米を手動で移動セせて循環させます
籾からは歩留まりが低いので15キロマックスに入れてやった方が良さそうです。

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とりあえずこんな感じで精白できました

一部籾のままが残っているのですが、このまま続けると胴割れが続出しそうなのでやめました。

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ネリカ米の胴割れはなんとなくわかります
実はこれはキチンと乾燥させずに脱穀に踏み切り、その後も乾燥不足だったように思えます。
なにしろ触るとしっとりしています(><

因みに小さい黄色い粒は粟です。
先に脱ぷ処理をした粟の粒がきちんと清掃しなかったせいで残っていたようです。

まぁ、それは噂ではモチモチしないネリカ米にモチモチを加えるということで良しとします


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左がネリカ米。右がミルキープリンセスです。


この辺で日も暮れ始めました

寒くなってきたので、家の中で作業再開です

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とは言っても、先ほどのネリカ米の中に残っている籾を取り除く作業なのでTVを見ながら進めます

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白いお盆にのせて小石や籾を取り除きます

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因みにこちらはミルキープリンセス

試しにこれを焚いてみようということになりました

晩御飯は初の我が家のお米です。

陸稲はマズイという大多数の情報がありましたので、不味くても食べきれるようにカレーにしてもらいます

陸稲は水稲と違ってパサパサしているという特徴があると言われています。
と言っても、新米なので水積もりは増やすべきか減らすべきか悩みましたが、減らすことにしました。

五号分に対して水は4.7号分で対応しました(奥さん判断)

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じゃじゃ~~~ん

炊きあがったので、早速撮影しようと思ったところ・・・・・
湯気で何も見えない。


慌ててレンズをフキフキして

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さらにリフトで撮影

一見左利きのように見えますが、自分で持てないので反対側で奥さんに持ってもらっています

どうですか?この艶やかさ!

米も一粒一粒たっていて見た目は申し分ありません。

米の甘い香りも強烈です。

食べてみると

あまい!!

パサパサ感はまったくありません

ご飯として全く違和感が無く、陸稲として認識することは事前情報なしでは不可能だと思われます

因みに普段食べている米とも食べくれべしましたが、子供たちに黙ってだしても、こちらの方が旨いと言ってバクバク食べ始めます。

確かに普段の米より旨いです

そんなことってあるのでしょうか????

おそらくそれは品種のためだと思います。

陸稲は水稲に比べて収量も低いし、労力もかかるし、連作できないしで有利な点はありません。

なので治水の進んだ近年では一部の地域を除いて営農で栽培することはなくなりました。

その結果、品種改良されることはあまりなく、進化は止まったままです。

一方、水稲は今現在も凄いスピードで品種改良が行われて、毎年のように新品種が生まれています。

その結果、水稲用の品種の方が美味しくなっていると考えられます。

俺が栽培前に陸稲の味を聞いたのは昔栽培していた人ばかりなので、近年の水稲品種に比べれば雲泥の差があるのは当然かもしれません。

今回、俺が栽培したのは水稲用うるち米の最新品。低アミロース米ブームの火付け役になったミルキークイーンの系譜です。

たとえ陸稲として栽培してもそれなりに旨いのかもしれません。

水稲用のコシヒカリは目じゃありませんでした。

白ごはんが滅茶苦茶うまい・・・・

子供と取り合いしながら食べました

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でもせっかくカレーも作ったのでカレーライスとしても食べました

写真は2歳の次女用ミニカレーです

 

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