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GW最終日です。

実はこの日は遠出しました。

目的地は富士山麓です。

去年の夏に水難事故で息子と二人で逝ってしまった親友Sの墓参りです。

奴が死んでから10カ月が経ちました。

未だに何故死んだのか判りません。

何を考えて最期を迎えたのかたどり着けないままです。

毎日毎日嫌になるほど考えても、彼が何を想って最期を迎えたのか、どうして死ななければならなかったのか、事故の原因も経緯もなにも判らないままです。

俺はこのままずっと囚われていくのではないかとさえ思います。

自分の死生観ががらっと変わり、生きている間も沢山の影響を俺に与え続けたS。

死んでもなお、俺の行き方に影響を与えようとしています。

しぶとい奴です。

千葉から富士山麓まではちょっと遠いい。

年末に行こうと思って、お墓をSの奥さんに聞いたら、富士山と麓だったので、GWに行こうと今まで行かずじまいでした。

当初は一泊で行こうと思っていましたが、諸事情で日帰りで行くことに。
ならば一番すいているのは最終日ではないか。ということでこの日になりました。


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墓参りだけして、帰ってくるつもりですが、渋滞に巻き込まれ日があるうちに帰ってこれないかもしれないので、苗にはたっぷり水をあげておきます。


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aluluさんから貰った苗も、育苗ハウスで養生中でしたが、あまり長く育苗ハウスに置いておくと軟弱になるので、たっぷり水をあげ外気に触れさせます。

早めに朝食を済ませ、家族五人で富士山に向けて出発。

高速道路は怖いというので、俺が運転手です。

道に間違うこともなく、ナビ通りに進行して、11時には富士山麓到着。

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近くの道の駅で、線香、花束、ライター、ビール、乳酸菌飲料を買って霊園へ移動しました。

ビールはいろいろな種類があったけど、二十歳ぐらいの頃あいつとよく飲んでいたスーパードライにしました。


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富士山が覗いている大きな霊園です。

近くにはレーシングカート場があるらしく、少々うるさい。

おまけに自衛隊の演習場も近いらしく、時々ド~~ンという地響きがあります。

見た目は静かそうだけど、静かじゃない霊園です(^^;

Sの奥さんから訊いている区画を探します。


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目的の区画についたものの家の名前の墓石はあるが、Sの名前が刻まれていない。

あれ?

あっているのかな?

LINEで奥さんに写真を送り確認をとる。

とはいえ、何か理由があって刻銘していないだけで、家紋からしてここで会っているはずだ。

Sの名字は珍しくなく、ここの来る間も同じ名字の墓石はいくつかあったが、違い鷹羽の家紋はここだけだ。

小学生高学年で、社会の授業には日本史が顔を出す。
Sは歴史にも明るく、無理やり俺にもそっち方向へ引っ張っていく。

その時、家紋の話が出てSの家は違い鷹羽と言うことを知った。

当時、俺の今と違い父親の姓をだったが、Sの影響でオヤジにウチの家紋は何だ?と聞いたことがある。

先祖は足軽で、家紋は武田菱だと教わった。
オヤジは武士の出だと言うことを自慢していて、俺もSにそのまま自慢していたが、その後おふくろ方の先祖の方が超名門だということを知る(^^;;
まぁ、そんなやり取りがあったので、Sの家が違い鷹羽ということを知っていたので、この墓が間違いないという自信があった。

奥さんから返事が来るまえに確信が持てたので、お掃除やお供え、お線香などやっていたのだが作法が判らず・・・線香で火傷するわ、線香台焦がすわで・・・・(^^;;

俺が焼香している間、ガキどもがうるさいので黙らせて、ゆっくりSとの会話をする。

けど何を問いかけても何も帰ってこない。

俺の問いかけは、Sにとってどうでもいいことかもしれない。

一方的な問いかけと、別れの挨拶で焼香を終える。

周りを見ると、お供え物が無いのでここは持ち帰らないといけないところなんだろう。

ビールと乳酸飲料を回収して帰る。

家路につくが、途中の丹沢の道の駅で昼食をとる。

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イワナの燻製と言うものがあったので買って帰りました。

途中でちょっとかじったけど激うまです。


長女の友達の家によりお土産を渡したり、買い物して帰ったけど、まだギリで日があるうちに家に着きました。

本当にお墓参りに行っただけだもんね(^^;

畑からスナップを採ってきてくれと頼まれたので、第二農園へ。


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ここであることに気が付きました。

この写真でジャガイモの異変がわかりますか?

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赤丸で囲った株はモザイク病に罹患しています。

これはウィルスによって引き起こされる症状なのですが、収量が減ったりイモが小さくなったりします。

人には害がないウィルスなので食べても問題ありませんが、感染したタネ芋を使ったり、アブラムシによる媒介や、感染したタネ芋を切り分けるときに汁を介して健全芋に感染します。

また、一度感染したウィルスは無くなることは無く、永遠のタネ芋を介して引き継ぎます。

菌と違ってウィルスを無くすには、胚芽による世代交代(種子繁殖)か、ウィルスが居ない成長細胞を培養するしか手がありません。

イモや穂木で増やす栄養繁殖では、ウィルスも一緒に増えていきます。

これはウィルスと細菌では増殖する仕組みが違うことに由来します。

一度感染した株からできた芋をタネ芋に使うとやはり感染しており、ウィルスを代々引き継ぐことになります。

感染した株を吸ちゅうしたアブラムシが、健全株を吸収することでウィルスが運ばれ広がっていきます。

よく自家採種したタネ芋を使っていると年々収穫が下がるとか、芋が小さくなるという話を聞きますが、その原因はこのメカニズムからです。

なので、ジャガイモはウィルスを保持していない種イモを専門に作り、国から許可を得た組織が販売する仕組みになっています。

毎年、タネ芋を買うべきだとか、食用のイモは使うなというのは、このモザイクウィルスの忌避が一因です。

と、言うわけで、自家採種のイモを使いたい場合は、アブラムシが来ないように徹底的に防虫・殺虫すること。
この段階で保菌している株は判るので、その株からタネ芋を取らないこと。
芋は切り分けずに、丸のまま使うことをお勧めします。

それでも完ぺきではなりません。
被害の確立を減らせるぐらいに思っておいてください。


因みに、この畑は隔離区域でよその畑は近くにありませんので、このまま栽培します。

それでは見分け方をもう少し見ておきましょう。

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健全株の葉です。

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罹患株の葉です。
葉が小さめで少し縮れていて、黄色い斑点がはるのが判りますか?
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これは軽度ですが、もっと判りやすくモザイク状になったり、モザイク状に茶色く枯れているケースもあります。

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左が罹患株、右が健全株です。



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手前は先日植えたナスですが、横から見るとこんな感じです。
たぶんそういう目で実物を見れば一発で判ります。


というわけで、この日はお墓参りとモザイク病についてのお勉強で終わります

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