この物語は失敗の記録であり
人類の希望となることを祈るものである・・・・ 


プロジェクトXの「地上の星」を脳内BGMでお願いします

(イントロはじめ)


わが国では、冷麺は朝鮮式と盛岡式とが存在する


盛岡式は盛岡に住む在日朝鮮人が祖国の冷麺を思って独自で考案したものだ。


材料は馬鈴薯でん粉。


ジャガイモのでん粉である。


それは北海道のでん粉うどんをヒントにしたものではないかとGuuは考える


一方、元の半島の冷麺は実はそば粉を主原料としている。


なぜ日本の蕎麦とあれほど食感が違うのか?


Guuは文献を漁った。


しかし明確に書いているものを見つけることはないが、製法の違いに行き当たった。


朝鮮式冷麺は押し出し式のシリンダーで押し出される


その時の圧力ででん粉がアルファー化し、弾力を生むのではないか


ならば、我が家のヌードルメーカーでも可能なのではないか・・・と・・・


Guuは、自作の何故か繋がらない蕎麦粉で何度もテストし、その仮説が正しいことにいきつく


そしてもう一つの真実にたどり着く


あの食感はでん粉の量に比例すると・・・


何故なら我が家の謎の蕎麦粉はきっとでん粉量が多いからだという浅い結論を出しているからだ。


そんな時、朝鮮半島で最高級の冷麺はピョンヤンのドングリを材料にしたものだと言うことを知る


これは・・・・作ってみないといけないとGuuは思い立つ


(風の中のすばる~ 砂の中の銀河~♪)


秋を待ちドングリを探し彷徨う

(みんな何処へ行った 見送られることもなく~)

やっとマテバシイの群生地を見つけ、家族総出で夢中で拾い集める

長女は、自分が何をやらされているのか判らず
また、反抗期のため協力を拒む

3歳の次女がその分働くと言って大活躍をするも長女の機嫌は悪い

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やっとのことで集めたマテバシイの実

推定3キロ。

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 水で洗い、浮いたものは虫食いなので除去していく

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洗浄乾燥したドングリを割り中身を取り出す

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殻は想像以上に硬い
 

ドングリを割りながらトンカチで自分の指をたたき

また、ペンチで挟む・・・・

Guuの手は血だらけだ・・・


ここで初めて諦めようかとおもう
(草原のペガサス 街角のヴィーナス)

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 しかし一心にドングリを殻から取り出そうとする娘を前にして言えるセリフではない

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一つ一つ丁寧に仕事を進めるしかないのだ

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 この一つの実でどれだけの粉が取れるというのだろう・・・
自分のしていることに疑問が出てくる・・・

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3時間かけてようやく剥き終える

しばらくは町内会の催事でプロジェクトを進めることができない 


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その間に剥いたドングリがカビる・・・

饐えた匂いとともに心が何度も折れる音がした・・・・
(みんな何処へ行った 見守られることもなく)


失敗だ・・・・
もうやめよう

来年また拾ってくればいいじゃないか

一年待てばまたできるさ

そう自分に言い聞かせ諦めようとしていた時、友達先輩が言った

「塩素で洗ってみてはどうだろうか?」 

販売物の落花生などはそうしているそうだ

塩素で洗うというのに抵抗はあったものの、そのまま来年まで何もしないよりマシだ

例え塩素臭くなっても、それは食べずに投げればいい

そうだ。

まだ終わっていない・・・

(地上にある星を誰も覚えていない)

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 弱めの塩素水でがばがば洗いカビを落とす


しかし、それでもカビが取り切れない

ふて寝していると、妻が夜なべしてカビているところを削ぎ落している
(人は空ばかり見てる~~)

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Guuは自らの弱い心を恥、捨てた
 
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ミキサーでクラッシュする

途中、何度もミキサーが過熱で止まる・・・・

このままではいつまでたっても終わらない

9時から始めた作業も既に日にちを跨いでいる

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 さらしにクラッシュしたドングリを包み、温水でさらしてでん粉を溶出させる



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とても食べ物の色ではない・・・・


本当にこれが口に入れることができるものになるのだろうか?

Guuの心は激しく動揺した


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沈殿したら、上澄みをすて、また水を加え良くかき混ぜる



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浮力の原理で雑物を取り除く

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来る日も来る日も上澄みをすくい続ける

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だんだんと澄んでいく

それを見ていると少し成功までの希望が出てくる

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でん粉を抽出するのに1週間毎日水を掬った・・・


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ここまでやったが、最後にうっすらと茶色い膜ができる

これが最後の灰汁だ

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ザルで夾雑物を濾す

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 そして最後の上澄み掬い


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天日で2日乾かし、とうとうどんぐり粉が出来た


今回は200gちょいしか収集できていない

家族で食べるには心もとない量だ

強力粉と蕎麦粉を加えることにする

どちらも冷麺の正式メンバーだ

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塊になっているでん粉を砕く
キチンと他の粉と混ざるようにするためだ

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製麺は押し出し式のヌードルメーカーを使う
 

一番細い1.3mm穴のアタッチメントを使っていると、製麺時にヌードルメーカーの穴が詰まった!
Guuの顔が青くなった

ここで負けるわけには行かない

今まで家族に支えられここまでやってきた

Guuは渾身の思いでアタッチメントをスタンダードの2ミリに変更した 

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途中トラブルはあったものの何とか麺になった

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これ以降は奥さんの作業だ 


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麺が茹で上がった・・・



長かった・・・・

 

失敗の連続で辛かった・・・・

 

もうダメだと何度も思った・・・


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しかしGuu家の飽くなき食べ物の執着心により最高級と言われるドングリの冷麺を完成させた・・・・

(つばめよ高い空から教えてよ 地上の星を

つばめよ地上の星は今 何処にあるのだろう♪)

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 この食感はまさに冷麺

しかも心配していた漂白剤、カビ臭、ドングリの渋みなど全くない

これが幻の冷麺か・・・・

受験生の長男が貪るように啜る

反抗期の長女に笑顔が蘇る

3歳の次女が顔中冷麺にして笑う

スープを作った奥さんが得意げにガッツポーズ

Guuは泣きたくなるのを必死にこらえて啜った

これが家族の力だと

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息子よ

娘たちよ

忘れるな

旨いものはみんなで作るからなお美味い・・・・ 

Guu家の面々は、今年もドングリを拾うことを心に誓って散っていった・・・・

つばめよ・・・ 


そして忘れた頃に奴が来た
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余った生地でドングリ団子

ご清聴ありがとうございました

 

プロジェクトC


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